東南アジアの熱帯雨林地域で聞こえる、動物の鳴き声の中で最も大きなものの一つはセミによるものです。(昆虫:同翅亜目:セミ科)
初めてお聴きになった方は、恐らくこれらの声高で奇妙に鳴り響く音が昆虫のものとは想像つかないでしょう!
このサイトでは、いくつかのセミの声の音響サンプルを提供します。
これはマレーシアのサバ州、ポーリン、キナバル国立公園にて1994年の4月に録音されたものです。ご援助いただいたサバパークに感謝いたします。
音響はサウンドブラスターを使い、22kHz・WAVフォーマットでサンプリングされたものです。Unixユーザーの方にはファイルがauフォーマットに変換されます。
(セミの名前をクリックしてセミの鳴き声をお聴きください。)
テイオウゼミ(Pomponia
imperatoria), 22k,16-BIT,wav-Format [1.2 MB!]
ミドリゼミ(Dundubia vaginata), 22k, 16-BIT, wav-Format [1.2 MB!]
(サバ州、キナバル山の奇妙な未確認のセミの声をお聴きください。目下のところわれわれはそれを“笑うニワトリ”と呼んでいます。
auフォーマットをお使いの方はDundubia vaginata , 22k, 8-BIT, au-format[750 kB] をクリックして下さい。
キナバル国立公園の昼下がりより、森の声を長めの録音でお聴きください(mp3; 1.3 MB,
4 minutes)。もしくは、ポーリンでの夕闇の合唱をダウンロードしてください。
夕闇で鳴く種は音響の干渉を減らすために時分割を利用した入念なパターンを表します。
記載された全種のSonogramsをみるには、表をクリックしてください。
著作権 ©1995年1月26日
これらの音響は以下にて記述議論されています。
Riede, K. & A. Kroker
(1995): Bioacoustics and niche differentiation in two cicada species from Bornean lowland forest. Zoologischer
Anzeiger 234, 43-51.
Gogala, M. & K. Riede
(1995) Time sharing of song activity by cicadas in Temengor Forest
Reserve, Hulu Perak, and in
音響の録音と分析に関する技術的な詳細もご覧ください。
この研究はドイツの研究評議会の資金提供によりマレーシアのサバ州で1993から1994年にかけて実行されたものです。
(Matija Gogala氏による東南アジアのセミの声はこちらからどうぞ。)
(日本のセミの声はこちらからどうぞ。)
(セミマニアにおけるセミの詳しい情報はこちらからどうぞ。)
(熱帯雨林での録音はTeling-microphonesとPettersson electretsでおこないました。)
(鳴き声をヴィジュアル化して分析するにはCool Editをお使いください。)
(Sound Analysis Softwareに関するインフォメーションはこちらをどうぞ。)
(音質などについての感想をいただけたら嬉しく思います。)
(また、昆虫の鳴き声の他のページへのヒントなどにも感謝いたします。)
(感想や、質問などはKlaus Riedeにどうぞ。)
translated by Rie
Nakagawa Berger
翻訳:ベルガ-・N・理恵
nakagawa-translations@freenet.de